白井 旬 の戦略人事ブログ

人生3冊目の刊行にあたり…「なぜ本を書くのですか?」への答えは? 

人生3冊目の刊行にあたり…


 

私の人生を変えたのは、12年前の出会い。

慶應大学・高橋俊介先生「人材育成は再現性が必要」

明治大学・野田 稔先生「組織は人の心に宿る」からでした。

―――

★人生3冊目の刊行にあたり… 「なぜ本を書くのですか?」と聞かれます。
 

私の答えはいつも同じ「あの時、この知識があれば…」という苦い経験をする人を少しでも減らしたいから。
 

2012年、IT企業の沖縄支店長として奮闘中、本体の倒産で路頭に迷う。そんな中、沖縄県の事業で「沖縄の基幹産業である観光とITの人材育成企業認証制度をつくる」という話が持ち上がりました。
 

両業界の経験がある+フリー(倒産後で無職)だからと、人材育成業界は未経験の私に事務局長の声がかかりました。その時、初見で「人材育成の経験がない」と不安を口にすると、高橋先生はこう言いました。「これからの沖縄に求められるのは、再現性のある人材育成だから大丈夫!」この言葉で、人材育成業界への道が始まりました。 
 

やがて、中原淳先生(組織開発)、川上真史先生(コンピテンシー)、服部泰宏先生(採用学)、土井哲先生(組織能力)、サイバーエージェントの曽山哲人さん、スターバックス・資生堂・富士通の人事の方々…。
 

高橋先生の発案で最強の布陣が集結し、「人材育成推進者養成講座」も同時並行でスタート。 事務局なのに、初めて聞く言葉の連続で、講座内容に必死でついていく日々。

そんな私を、さりげなく支えてくださったのが野田稔先生でした。「組織は人の心に宿る」 「のどの乾いていないロバを水辺に連れて行っても、水は飲まない」この言葉は今でも私の指針になっています。
 

―――
 

社会人2年目(1996年)から部下をもち、15年にわたり「人の問題」で悩み続けた私。 だからこそ、この講座を受けるたびにこう思いました。「こんな世界があるんだ!もっと早く知っていれば、あの時の部下への対応も変わったのに…申し訳なかったな」と。
 

毎年2回の養成講座で約100名の受講生、年間50社近くの企業支援、認証制度の審査業務。人材育成業界の素人がハンドリングするだけでも、右往左往。さらに、この綺羅星のような講師陣のお話は魅力的ではあるものの、大手・上場・グローバル企業の事例が多く、沖縄の中小企業には刺さらない(イメージが湧かない)こともしばしば。 そこで、講師陣と受講生の間に入り、翻訳する うちに、本質的なことが分かるようになってきました。
 

そんな日々を続けていたある日。 高橋先生と野田先生に食事に誘われ、こう言われました。 「そろそろ、白井さんも独り立ちだね。企業支援を通じて経験もノウハウもたまった。本を出すといいんじゃない?」 「これからは、白井ブランドで養成講座をお願いね!」
 

そこから、出版へ向けたプロジェクトがスタート。 過去の講座資料、受講レポート、認証制度の従業員アンケート&ヒアリングのデータを何度も見直す中で、「実力=能力×状態(職場の基礎代謝)」というメソッドを体系化。
 
―――

こうして人生で初めて本を出したのが、2018年4月刊行『生産性を高める職場の基礎代謝』を刊行。
 

おかげさまで、『生産性を高める職場の基礎代謝』は4刷となり、現在も静かにご支持いただいています。 さらに、2022年2月刊行した『経営戦略としてのSDGs・ESG』も3刷で増刷中。いまだに、様々な企業さまからお問合せがあります。



そして、
人生3冊目【企業の未来を変える! 人的資本経営×ESG思考: 「社員が主語」の人事戦略で成長は加速する】へ。

 

あの時の言葉、あの時の経験がなかったら、今の私はいません。だからこそ、本を書くのです。「あの時、この知識があれば…」という苦い経験をする人を少しでも減らしたいから。いよいよ、本日、2025年3月14日!新しい幕があがります


職場の基礎代謝 職場のSDGs 職場の戦略人事