< 職場のSDGsメソッドの進化(2019年→2022年)>
< 働き方改革×SDGs・ESG経営の概念図 >
地域の中小企業の多くは、大手企業やグローバル企業とは異なり「CSR推進室」や「SDGsプロジェクトチーム」といった専門部署や専任を設けるほど、【人・モノ・カネ・情報】に余裕があるわけではありません。
そして、地球全体とか世界規模といった大きな話をしても、従業員がピンと腹落ちせずスイッチが入りにくい(SDGs界隈でよく聞く「ジブンごと化」しにくい)のも現状です。
従業員一人ひとりにSDGsに対する「腹落ち感」が醸成されていないところに、新たな業務としてSDGsを付与すると、時間的にも・心理的にも負担が増すこととなり「ついつい後回し」といったことが起こります。
そこで、日本全国の中小企業50社以上の伴走支援の経験(成功事例だけでなく失敗事例も含む)から編み出されたのが「不の解消マネジメント🄬」サイクルです。
従業員一人ひとりと職場全体に「時間的・心理的な余裕」を生み出すため、持続可能な職場づくり(職場の「不」の解消)と持続可能な開発目標(社会の「不」の解消)をつないで「働き方改革×SDGs・ESG経営」をひとつずつ確実に回していくイメージです。
<職場のSDGsメソッド4つのSTEP>
職場のSDGSメソッド基礎講座
不の解消マネジメント🄬サイクルと企業事例
理念×強み=存在意義(社会課題の解決)
経営戦略「未来から愛される会社」になるために
<経営者のコメント(職場のSDGSメソッド)>
~「専門教育機関」から「業界支援機関」へのビジネスモデルの変革~
白井さんには、学生向けの3日間短期集中講座「実力発揮マネジメントカード&SDGsの基礎講座」をリクエストしました。
しかし、なぜか「未来から愛される会社~持続可能な組織づくりとSDGs・ESG経営」を提案され、東京YMCA国際ホテル専門学校の2030年へ向けての未来戦略の話に…。
コロナ禍で、目の前のことに執着しすぎていた姿勢を、さりげなく、そして、強烈に矯正してくれました。
今回、企業実習に行けなかった約120名の学生と教職員が一体となって、今後のわが校(母校)の「在り方」(未来戦略)をSDGsの視点を通じて、集中して学びつつ、話し合いを重ねました。
その結果、学生が主体となり積極的に動いたことで、教職員にも火がついたのです。この3カ月間は、まさに当校が「専門教育機関」から「業界支援機関」へとビジネスモデルを大きく変革するきっかけとなりました。
2021 年9月には、学内における自動販売機の飲料を全て「サスティナブルペットボトル飲料」や「缶飲料」に変更しました。さらに校友会(卒業生の会)からファンドを受けて、ウォーターサーバーを設置。学生は未来の在校生のために都度、募金をして水を飲む形式に変わりました。
2022 年4月入学の1年生からの必須科目として「SDGs理解講座」を開講する予定。最近は、職員からの前向きな提案も増えてきて、少しずつ、そして確実に「未来から愛される会社~持続可能な組織づくりとSDGs・ESG経営」が浸透していきています。
【参考】東京YMCA国際ホテル専門学校 SDGs(2022年1月~)
<社会保険労務士のコメント(職場のSDGs)>
大橋 真由美氏:
社会保険労務士
社会保険労務士法人ARMSパートナ―
三重県桑名市新西方5丁目437番地
~「働き方改革×SDGs」 や 「女性活躍×SDGs」 で広がる可能性~
働き方改革に関連する法律が2019年より順次施行され、働き方の見直し、より良い職場環境づくりに関心が向くようになってきています。
働きやすい職場のため、様々な投資をし、規程や制度をつくっているのに「なぜか社員はやる気になってくれない・・・」そんな経営者のお悩みをよく耳にします。
その悩みを考える切り口として、この【職場の基礎代謝®】があります。
人体も何らかの原因で基礎代謝が下がると不健康になります。健康になるためには、その原因を取り除き、体質を改善する必要があります。それは企業でも同様であると考えるのが、この【職場の基礎代謝】です。
どこかに、見えない・気づかない問題(≒不)が潜んでいるから、結果が出ない。そのような状況改善のため【不の解消マネジメント】という視点はとても大切だと思います。
コロナ禍でさらに、労使の関係性が浮き彫りとなった今、新たな働き方が求められ、さらに「SDGs」の波が、中小企業へと迫ってきています。
そんな今だからこそ、この先、企業が築きたい未来に向かうためにも【職場の基礎代謝】【職場のSDGs】の学びをお勧めします。
<SDGs・ESGは内側(従業員・職場)から>
SDGsがメディア(テレビ・新聞・雑誌・ネット・SNSなど)で紹介される際、その時間とスペースの関係から「SDGsとは国連が定めた、世界の極度の貧困をなくす取り組みや、地球温暖化を防止するため対策を記した17の目標です」と端的に伝えることがほとんどです。
これ自体は間違いではありませんが、それを聞いた私たちの頭の中には「SDGsといえば、世界全体の貧困問題、地球における環境問題などのこと」というイメージが定着しつつあるように思います。これでは、SDGsの本質的な取り組みとは言いがたい状況です。
持続可能性を国連が提唱したものは「SDGs」ですが、同じく持続可能性を金融・投資の視点から提唱したものが「ESG(環境・社会・ガバナンス)」となります。
そのESG=環境・地球(Environment)、社会・地域(Social)、従業員・職場(Governance)の位置関係を図で示すと下記のような三重丸のような形となります。
SDGs・ESGでは、一番外側の環境・地球(Environment)の「不」の解消(課題解決)ばかりに着目するだけでなく、その土台となる、社会・地域(Social)、従業員・職場(Governance)といった内側の「不」解消(課題解決)から始めていく(同時に取り組む)のが有効です。
<SDGs×地域×業界で変革を起こし続ける中小企業>
2022年2月23日発刊の「経営戦略としてのSDGs・ESG“未来から愛される会社"になって地域×業界No.1を目指す」(著:白井 旬/合同フォレスト)では、従業員・職場 ⇔ 地域・社会 ⇔ 地球・環境といった様々な「不」の解消(課題解決)を行い、SDGs×地域×業界で変革を起こし続けている中小企業を30社以上掲載させていただいております。
◆(書籍)経営戦略としてのSDGs・ESGに掲載の中小企業および団体一覧
ページ | 企業・団体名(都道府県) |
---|---|
052 | エイアンドダブリュ沖縄株式会社 (沖縄県浦添市) |
054 | SUNSHOW GROUP/三承工業株式会社 (岐阜県岐阜市) |
080 | 株式会社一平ホールディングス/九州パンケーキ(宮崎県宮崎市) |
082 | 株式会社宮田運輸(大阪府高槻市) |
084 | 株式会社KPG HOTEL&RESORT(沖縄県沖縄市 |
086 | 有限会社グリーンフィールド(沖縄県那覇市) |
116 | 株式会社臼福本店(宮城県気仙沼市) |
118 | 株式会社ARROWS(東京都中央区) |
120 | キムタカ税理士法人/株式会社キムタカ経営(沖縄県那覇市) |
122 | 一般社団法人SDGs 支援機構(石川県金沢市) |
123 | 株式会社プロジェクトデザイン(富山県滑川市) |
127 | 日本経営合理化協会(東京都千代田区) |
154 | NPO法人AlonAlon (千葉県いすみ市) |
156 | 株式会社キットアライブ(北海道札幌市) |
158 | 株式会社木の家専門店 谷口工務店(滋賀県蒲生郡) |
160 | 一般社団法人いなかパイプ(高知県高岡郡) |
164 | 東京YMCA国際ホテル専門学校(東京都新宿区) |
194 | 有限会社三大食品(沖縄県南城市) |
196 | 郷土料理青柳/有限会社親和商事(熊本県熊本市) |
198 | 株式会社レキオスホールディングス(沖縄県那覇市) |
200 | 街クリーン株式会社(沖縄県南城市) |
202 | 株式会社ありがとうファーム (岡山県岡山市) |
226 | 株式会社タスクールPlus(愛知県名古屋市) |
228 | 株式会社モンテディオ山形(山形県天童市) |
230 | 株式会社四万十ドラマ(高知県高岡郡) |
232 | 株式会社ヌマザワ(山形県新庄市) |
234 | 100年企業研究会(大阪府大阪市) |
236 | NPO法人チャリティーサンタ(東京都千代田区) |
237 | 株式会社めだかファミリーグループ(宮崎県延岡市) |
250 | 岡山市SDGs・ESD推進課(岡山県岡山市) |
270 | 浜弥鰹節株式会社(大阪府大阪市) |
272 | 情報工房株式会社(大阪府大阪市) |
274 | 株式会社いきがいクリエーション(沖縄県沖縄市) |
276 | 特定非営利活動法人幸ハウス/川村病院(静岡県富士市) |
278 | アークホールディングス株式会社(東京都渋谷区) |
280 | 有限会社オイカワデニム(宮城県気仙沼市) |
288 | ヒューマンネットワークサービス株式会社(東京都文京区) |
291 | 一般社団法人You-DO協会 (東京都中央区) |
SDGsの3つの機能(翻訳・育成・連結)を活用して
経営者の在り方を「見える化」
今後の事業展開を「言える化」
期待する人材像を「魅せる化」
理念×強み=社会課題の解決を実践し続けることで
中小企業の「存在意義(パーパス)」を高めていきます。